我が子の結婚式に出席する際、母親は黒留袖を着用するのが一般的です。和装の礼装の中ではもっとも格式が高く、新郎新婦の母親にふさわしい格好だとされています。
ところが現代では、着物を着用する機会はそう多くありません。黒留袖を着用するにあたって、様々な疑問が生じる方もいるでしょう。例えば、黒留袖とともに身に着ける小物の選び方について、悩む方がいるようです。そこでこちらでは、黒留袖を着る時の小物のうち、帯、帯揚げ、帯締め、バッグの選び方について解説します。
◆帯の選び方
結婚式の主役は新郎新婦であることから、母親だからといって派手すぎる色や柄の帯は避けるべきです。しかし、反対に地味になりすぎてもいけないので、帯選びは難しいところです。裾の柄とのバランスを見ながら、色を決めると良いと言われています。
帯には「織り」の帯と「染め」の帯がありますが、このうち、織りの帯のほうが格上なので、必ず織りの帯を選びましょう。色については、一般的には金や銀、白の色のものが、新郎新婦の母親にふさわしいです。黒やグレーの色は合わせません。
◆帯揚げの選び方
帯揚げは、帯枕を包む形で使用します。帯から少し覗く程度なので目立ちにくいですが、全身のコーディネートに関わる要素です。
帯に比べたら選び方はシンプルで、基本的には白色を選びます。黒留袖と対照的な色合いなので、良いアクセントになります。華やかさをプラスするために、金銀の色で刺繍を施した帯揚げを使用する方もいます。
◆帯締めの選び方
帯締めは、帯を固定する役割を持つ小物です。帯の中心にあるため、比較的目立ちます。このため、帯締めもきちんとふさわしいものを選びましょう。
帯締めは、色が白と決まっています。ただし、白一色では地味に見える場合、金銀の色で柄が入ったものを身に着けるのは、上品さがあり良しとされています。
◆バッグの選び方
バッグを選ぶ時に大切なのは、格に合ったものを選ぶことです。黒留袖のような礼装には、唐織や綴織を使ったもの、ビーズやパール、スパンコールがあしらわれたもの、皮革やエナメルで作られたものがマッチします。礼装用のバッグであり、黒留袖にふさわしい柄やデザイン、形状なら、洋装の時に持つバッグで問題ありません。
間違いがないのは、草履とセットになったバッグを使用することです。統一感のあるコーディネートになります。
フルセットでのレンタルなら、着物に合わせたコーディネートになります
帯、帯揚げ、帯締め、バッグの選び方についてご紹介しましたが、それでも中には、やはり小物選びが難しいと思う方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、かしいしょうの和楽（わらく）が提供しているようなフルセットの留袖レンタルサービスの利用をおすすめします。帯、帯締め、帯揚げ、バックなど、必要なものがあらかじめセットになっています。プロが着物に合わせてコーディネートした小物をレンタルできるのがポイントです。小物だけ浮いてしまう、あるいは地味すぎるといったことがありません。